糖尿病は不治の病。残念ながら、上手に付き合っていくしか方法はありません。
特別太っているわけでもないのに、病院に行けば厳しく食事制限をするように言われる。
食べたい物は食べられず、味もあっさり、量も少ないのでちっとも満腹にならず残るのは不満ばかり。
食事の楽しみは奪われ、いつしか心配して食事制限に合った料理を作ってくれる家族にさえ、八つ当たりしてしまうように。運動だって義務化されてしまえば、純粋にスポーツをする楽しみも薄れてしまいます。
糖尿病友の会事務局
つばさ事務所 代表
成毛信夫
〒367-0021 埼玉県本庄市
東台1-1-6 丹家ビル1F
TEL: 0495-23-3893
FAX:0495-23-3894
- はじめに
- まさか!夫が糖尿病に
- 第1章 夫との闘病生活
- 食事療法と運動療法
- 西洋かぶれは危険
- 試して損する民間療
- 恐ろしい合併症を防ぐ
- 第2章 合併症の恐怖
- 足から感じはじめる合併症
- 患者さんから聞いた恐ろしい合併症の実例
- 母親が糖尿病で死亡、そして本人も糖尿病に
- 痛みに苦しむ老人と看護でクタクタの婦人
- 糖尿病の治療法で肝臓を悪くした知人
- 眼底出血で糖尿病が見つかったEさん
- 母親の病気を気遣う娘さん
- 自覚不足だった私の義理の叔父
- 第3章 恐れていた合併症に
- 気の緩みから再び飲酒、長期血糖値はアッという間に上昇を
- ついにでた合併症
- 第4章 アーユルヴェーダで珍重された有用植物との出会い
- 第5章 体験記
- 多くの人たちから届く喜びの声
- おわりに
※現役薬剤師による監修済みです。
病院に通い、自分なりに注意して暮らしているにも関わらず、病気が少しづつ悪くなっていくことに、糖尿病の皆さんは、焦りや苛立ちを感じ、悩んでいます。
私がそんな人たちを訪問すると、みなさんそれぞれに胸の内を切々と語ってくれます。またそんな心の内を家族や周囲の人たちに語れず、誰にも相談出来ずに一人で苦しんでいる人たちがたくさんいらっしゃいます。
この小冊子が私達と同じ病気で悩んでいらっしゃる多くの方々に少しでもお役に立てればと願っています。本書を執筆することを薦めてくれたのは、自らも糖尿病の悩みを抱えている成毛信夫氏でした。成毛氏のきめ細やかなご指導と、ここらからの励ましに対し深く感謝いたします。
糖尿病になって何か一つでも良いことがあっただろうかと思いを巡らせると、もし夫が糖尿病にならずに、あのままお酒を大量に飲み続けていたならば、今ごろはお酒の害で半身不随という不幸にあっていたように思います。もしかすると糖尿病が夫に「もう若くないよ、健康に気をつけて、大切に人生を生きなさい」と教えてくれたような気がしています。
夫は病気でイライラして私に辛く当たったこともありました。私は夫の気持を出来るだけ理解し、愚痴を言わずにじっと支え続けてきました。そんな夫も、今では私に「感謝の気持でいっぱいだ」と言ってくれます。
健康に気を配りつつ夫と二人で豊かな人生を築いていこうと思っています。闘病記をお読みいただき健康な毎日をお送りする一助になりましたら幸いです。
著者 土屋 美幸 プロフィール
- 1951年 群馬県神流町生まれ
- 1969年 高崎医師会付属看護学校卒業
- 同年、群馬県高崎市、藤岡市の各医師会関係の病院に16年間勤務
- 1985年 無添加、焼き立てパンの店を開業
- この年に夫が糖尿病と診断される。闘病生活が始まる。
- 夫の検査結果の改善に確信。友人にも紹介したところ、大変感謝される。そこで同年「糖尿病友の会」を発足。
ご案内している闘病記の執筆者である、土屋さんご夫妻が直接語りかけております。詳細は冊子に譲りますが、内容の一端、雰囲気、皆さまへのご安心を頂きたくご用意しました。